2020年7月
知識と習慣 小5 響生
この前、僕の誕生日会で、僕の好きな果物がたくさん用意された。メロンやパイン、オレンジ、バナナ、リンゴなどがあったが、お母さんは
「オレンジが高かったので、おいしいと思うよ」
と言っていた。それを聞いて僕が最初にそのオレンジを口に入れた。しかし、そのオレンジは甘くなく、とてもすっぱかった。けれどみんなは
「そうかな」
と言ってふつうに食べていた。まるでぼくだけが別のオレンジを食べているみたいだった。先入観は見方だけでなく、味覚も変えてしまうなんて怖いなあと思った。
こんなこともあった。僕の家族はあまりスポーツ中継番組を見ない。僕は良くサッカーの試合を見るが、弟たちやお姉ちゃんに
「つまんない!」
「消して」
と言われる。だから、基本的に見ない。けれど2019年のラグビーが流行してその影響でお父さんがラグビーの試合を見るようになった。家族のみんなはラグビーに誰一人興味がないが、よく見ていたら、面白くなって、家族全員で見るようになった。
「スポーツのテレビなんてつまらない」
なんて言っていた弟も興奮してはねていた。知識とと感じ方だけで、ラグビーに興味を持てるなんてすごいなと思った。
知識や習慣、それと感じ方だけで物事の印象を変えてしまうのだということが分かった。僕は先入観に惑わされないようにしたいなあと思った。
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