2020.04.26Saturday

 小5の峰村くんが課題の長文を読んで感想文を書きました。長文の内容は以下のとおり。「暮らしにめりはりをつけるのは、何が必要かを見極めることではない。何が不必要かを発見することだ。不必要なものをゴミ箱に捨てれば、暮らしの姿勢がしゃんとしてくる」。つまり、物が豊かすぎる現代では、不用品を処分することはとても大事で、それによって自分の生き方までもが見えてくるという文章です。確かにそのとおり。

 かつて、断捨離という言葉がはやり、近年ではお片付けの達人、コンマリが世界で活躍し、いままた、コロナで在宅時間が長くなった人々が家財の整理を始めたと聞きます。物の豊かな時代になった分、知らず知らずのうちに不必要なものが増えていく実感は誰しもが持っていると思いますが、それでも、知らず知らずのうちに物は増え、結局は処分が追い付かず、片付けの流行や今回の課題のような文章に諭されるということの繰り返しなのではないでしょうか。

 今まさに、引っ越しの準備をしている我が家でも、出るわ出るわの不用品の数々。私にとっては結婚後6回目の引っ越しになりますが、そのたびに思った「いやはやゴミと暮らしていたなあ」という思いを、またまた味わうことになりました。引っ越し回数が多いわりにちっとも学んでいないのです。

 こんな大人になってはいけません。小5という学年で現代ならではの家の中の不用品問題に向き合った峰村くんは、どんなふうに感じ、何を考えたのでしょうか。では、峰村くん、お願いします。

「ハーイ」


「別に素敵なものじゃないし」を読んで 小5 峰村


 ある日、弟たちのおもちゃ箱を要るものと要らないものに分けておもちゃなどを減らすことにした。きっかけはお母さんがなくしものを探すついでに、おもちゃも片付けて今度なくしものをした時でも見つけやすくしようと考えたからだ。片づけていると僕が幼稚園生の時よく遊んでいたおもちゃがたくさん出てきた。中には思い出のものもあったため、慎重に片づけた。その結果、45分くらいで今あるおもちゃ箱が2個空くぐらいのスペースが確保できた。ぼくのおもちゃ箱ではないけれど、とてもすっきりした気持ちになった。僕も今度、自分の机をきれいにしようと考えた。
 図工の作品や作文、習字などはおもちゃなどと違って、努力して作ったものだから捨てにくい。「別に素敵なものじゃないし」の長文では捨てていくことが大切だと書いてあったけれど、こういうものは残してもいいと思う。だからといって貯めても邪魔になる。だから写真に撮ってから捨てたり、古い作品、あまり自信のない物、要らない作品を捨てていくことがいちばん良いことだと思う。また入選などに選ばれると学校に一年間、置いてもらえるのでそういうサービスも利用していくと捨てないですむし、邪魔にもならない。学校をまるであずけ屋のように使うことができる。こうした方法を使っていくことで、周りのものを減らし、思い出などを増やしていける。
 いらなくなった物を捨て、捨てられないものも工夫して減らしていくことが日々の生活を変えていくことにつながるということが分かった。

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 パチパチパチー。峰村くん、ありがとう。とてもいい感想文です。そうそう、子供たちの作品の保管は大問題です。我が家も今回、3人の子供たちの作品がどっさり、たっぷり出てきました。一概に不用品とも言えず、だからと言って全部、保管しておく必要性も感じられず対処に困ります。この、作品をどうするか問題を自分の問題として、具体案をいろいろ考える峰村くん、えらいなあと思いました。



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