2019.04.11 Thursday
『「移動文化」考、イスラームの世界をたずねて』を読んで 大学生 みー

アラブには移動文化があるが、日本は定着文化だ。しかし、今、海外で働く日本人は多い。日本も移動文化に移行しつつあると言えるのではないだろうか。一方、長年、定着文化として発展してきた日本には、その文化ならではの良さもある。このまま定着文化が無くなることは、危険ではないだろうか。
 そこで第1の対策としては、継続していく文化を大事にすることだ。小中学校では皆勤賞として、1日も休まず学校に通った子に賞を与える。部活なども一度入ると、引退まではみんなで頑張ろうといった風潮がある。継続は力なり、という考え方が根付いている証拠だ。そういう文化をもっと奨励してゆくと良いと思う。
 2つ目の対策として、日本の独自性を大切にすることだ。グローバリズムに対応するために年功序列など、従来のシステムを否定する会社が増えてきた。しかし、安易に全員が横並びになると、物事を進める上で弊害も起こるだろう。日本には「先達はあらまほしきことなり」という考え方がある。何事にもその道を自分より先に歩んできた人は必ずいるもので、その人の言葉をきちんと聞くべきだ。
 確かに移動文化の良さも吸収すべきだ。色々な場所でスキルアップのための力を蓄えられる。しかし、最終目標として定着するゴールがないと、いつまでも転々とした根無し草になってしまうだろう。「石の上にも3年」というように、ひと所に落ち着いてじっくり物事に組むことを評価する姿勢も尊重すべきである。



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