S3-1 スクラッチ福笑い

 「福笑い」は昔の遊びです。プレイヤーが目隠しをしたまま、場所の見当をつけて目や鼻など顔のパーツを並べ、どんな顔が出来上がるかを楽しみます。これを、スクラッチで再現してみようというのが今回のプロジェクトです。

 アナログの遊びをデジタルで再現するわけですから、まったく同じ手順にはなりません。デジタルならではの工夫が必要です。

 教科書ではプレイヤーの目隠しの代わりに、画面にカバーをして隠し、目や鼻のパーツを置いたとたんにすうっと消えて、カバーの裏側に行く仕掛けを作っています。こうすることで、場所の見当をつけながら目鼻を置くという福笑いのおもしろさが表現できるのです。

 完成プログラムはこちらです。  つくり方の動画はこちらです。
【動画】S3-1 Scratch福笑い

 順序は2段階です。

 1,パーツを揃える
 2,仕掛けを作る


 まずは、パーツをそろえます。スプライトに目、鼻、口、そして、目隠しに使うカバー、ステージに輪郭とお手本を用意します。

 たくさん必要ですが、すでにあるスプライトからパーツを取ってくるので簡単です。ねこ以外のスプライトからもパーツを取ってこられるので、自分の作品作りに生かしましょう。



 次にしかけを作ります。一瞬、ステージのお手本を表示し、そのあと、輪郭だけが表示されるようにします。

 それぞれのパーツに、「カバーに触れたら、最背面に移動する」コードを入れておきます。 これで出来上がりです。


【課題1】「〜色に触れたら最背面に移動する」ブロックを使って、何でも入る四次元ポケットを作ろう。
作例ブラックホールに吸い込まれるby Kengo

作例クローゼットの中の整理箱by Eijiro

【課題2】昔のアナログ遊びをデジタルで表現しよう。例)じゃんけん